スー・チー氏国家顧問に、法案可決も軍と対立

ミャンマー下院は5日、国政全般に
ついて助言を行う「国家顧問」の役職を新設し、アウン・サン・スー・チー外相を任命す
るとの法案を可決した。ティン・チョー大統領の署名を経て、近く法案が成立。与党、国
民民主連盟(NLD)は、大統領資格を持たないスー・チー氏が新政権を統率する法的根拠とする方針。
軍人議員団は、大統領を国家元首と定めた憲法に「違反する可能性がある」とし、下院
採決を棄権。総立ちして抗議を表明した。上院に続き下院でも法案提出から1日で採決を
強行しており、政権と軍との対立が深まる可能性もある。
【ネピドー共同】